
今や転職が当たり前の時代となり、転職活動をサポートしてくれる「転職エージェント」も数多く見かけるようになりました。
しかし、
- 「どのサービスを使えばいいのか」
- 「そもそも転職エージェントを利用する必要があるのか」
と迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実際に転職エージェントを利用したことがある178人に、「おすすめの転職エージェント」や「利用するおすすめポイント」についてアンケートを実施。
実際に使ったからこそわかる各社の強みや、転職エージェントのサービスを利用する価値などについて紹介します。
記事を読めば、どの転職エージェントが自分に合っているのかや、サービスを利用するメリット・デメリットが理解できるでしょう。
【178人に口コミ調査】おすすめの転職エージェントランキング|大手・有名企業が多数並ぶ結果に
転職エージェントを利用したことがある178人に「おすすめの転職エージェント」について口コミ調査。
- 調査対象:転職エージェントを利用したことがある方
- 調査期間:2025年2月8日~22日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:178人(男性100人/女性78人)
- 回答者の年代:20代 42.2%/30代 38.2%/40代 12.9%/50代以上 6.7%
いただいた回答をランキング形式でまとめると、テレビCMでもよく見かける大手・有名企業が順当に並ぶ結果となりました。
おすすめの転職エージェント1位は「リクルートエージェント(47.2%)」です。
2位「doda(15.7%)」と答えた人も多くなりました。
3位「マイナビAGENT(7.9%)」、4位「ビズリーチ(6.2%)」、5位「JACリクルートメント(4.5%)」が続きます。
リクルートエージェントとdodaは、性別や年代問わずに多くの人から支持を集めました。
大手の転職エージェントならではの知名度や実績の高さから、利用している人が多いことも影響していると考えられます。
1位 リクルートエージェント
- 定期的に転職活動の進捗状況を確認してくれたり、内定をもらったあとに自分が納得するまで考えさせてくれたりする点が良かったです(20代 男性)
- 求人の数が多く、担当者が丁寧にサポートしてくれたのがよかったです。面接対策や履歴書のアドバイスもしてくれて、自信を持って転職活動ができました。分からないことも相談しやすく、安心して利用できました(30代 女性)
- 大手だけあり求人数が圧倒的に多く、選択肢が広がりました。また担当のキャリアアドバイザーの専門性が高く、的確なアドバイスや求人紹介のおかげで、スムーズに転職活動を進められました。面接対策も充実しており、自信をもって選考に臨めました(30代 男性)
1位は「リクルートエージェント」です。
リクルートエージェントは転職支援実績の豊富な大手転職エージェント。
大手なので、大手・有名企業も含めた求人数が豊富です。
実際にアンケートでも「求人数が多いこと」を挙げた人が多くなりました。
求人数が多ければ、希望に合う求人を見つけやすくなります。
またキャリアアドバイザーも転職支援実績が豊富なので、アドバイスやサポートも的確だと感じた人が多くなっています。
運営会社 | 株式会社リクルート |
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公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
利用料金 | 無料 |
対応エリア | 全国、海外 |
取り扱い職種 | 営業・販売・カスタマーサービス、企画・マーケティング・経営、管理・事務、物流・購買・貿易・店舗開発、コンサルタント、金融専門職、不動産専門職、クリエイティブ、SE・ITエンジニア、エンジニア(設計・生産技術・品質管理)、建築・土木・設備、医療・医薬・化粧品、その他(講師・調理師・介護など) |
スカウト機能の有無 | 無 |
2位 doda
- 個別にじっくりと相談に乗ってくれるため、転職活動の不安や疑問を解消しやすいです。また書類の書き方や面接対策も丁寧にサポートしてくれます。求人情報についても詳細な説明があり、「企業の文化や雰囲気」「働き方」に関する情報も多いので、ミスマッチを防ぎやすいと思います(20代 男性)
- 将来性のある、ステップアップの叶う案件が多い(30代 男性)
- 条件などを登録し終えるとガンガン紹介される。「なんとしてでも転職を成功させる」という熱い気持ちが伝わってきて、こっちもがぜんやる気が増す(40代 女性)
2位は「doda」でした。
dodaはパーソルキャリア株式会社が運営する転職エージェントであり、転職サイトとして使うこともできます。
大手なので求人数が豊富なほか、書類添削や面接対策などのサポート体制が充実しているという声も目立ちました。
求人情報の紹介を担当する「企業ごとの採用プロジェクト担当」もいるので、求人情報についての疑問点を解消しやすいのもメリットです。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公式サイト | https://doda.jp/ |
利用料金 | 無料 |
対応エリア | 全国、海外 |
取り扱い職種 | 営業職、企画・管理、事務・アシスタント、販売・サービス職、専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)、金融系専門職、公務員・教員・農林水産関連職、技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)、技術職(機械・電気)、技術職(組み込みソフトウェア)、技術職・専門職(建設・建築・不動産・プラント・工場)、技術職(化学・素材・化粧品・トイレタリー)、技術職(食品・香料・飼料)、医療系専門職、クリエイター・クリエイティブ職 |
スカウト機能の有無 | 有 |
3位 マイナビAGENT
- メールでも電話でも連絡が早い。突発的に電話しても出てくれます。何より私の意思をちゃんと聞いてくれるところが良かったです(20代 女性)
- 求人情報の提供だけでなく、キャリアアドバイザーが自分の強みや希望に合わせて最適な職場を提案してくれたこと。面接対策や履歴書の添削も行ってくれ、非常に心強かったです。担当者が親身になってサポートしてくれるところが、とくに良かったです(20代 男性)
- エージェントが親身になって対応してくれた点。他のエージェントに比べて営業感が強くなくて良かったです(30代 男性)
3位は「マイナビAGENT」でした。
キャリアアドバイザーの対応力を挙げた人が多く、とくに「話をちゃんと聞いてくれる」という声が目立ちました。
転職エージェントではときに「アドバイザーの都合で求人を押し付けられた」と感じることもありますが、マイナビAGENTを利用した人は、アドバイザーの寄り添ってくれる姿勢に満足しているとわかります。
また強みや希望をしっかりヒアリングしたうえで求人紹介をしてくれると、ミスマッチが少なくなると期待できます。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
利用料金 | 無料 |
対応エリア | 全国 |
取り扱い職種 | SE・システムエンジニア(IT/通信/インターネット)、機械/電気・電子/素材等、営業職、医療系専門職、コンサルタント/監査法人/士業関連、金融専門職、不動産専門職、クリエイティブ、経営/企画/管理/事務、販売/サービス、建築設計/土木/プラント/設備等 |
スカウト機能の有無 | 無 |
4位 ビズリーチ
- 年収500万円以上の転職先の紹介が豊富で、現職をこなしながら、上を目指して前向きに転職活動を進められるのが良かった。楽なほうに流れる転職ではなくて、あくまでも上を目指す人におすすめ(20代 男性)
- スカウトがたくさん来て、エージェントも親切で良かったです(30代 女性)
- 普通に探してもたどり着かないポジションを紹介してもらえました。また面談前にある程度の情報を提供してもらっていたので、お互いに認識の齟齬がなく、結果がどうあれ気持ちよく話し合いが進んだ点も良かったです(50代以上 男性)
4位は「ビズリーチ」となりました。
正確に言うとビズリーチは「いろいろな転職エージェントが集まっているプラットフォーム」であり、ビズリーチそのものが転職エージェントなのではありません。
ただビズリーチ経由のスカウトで転職エージェントとつながり、転職を成功させた人も多いとわかりました。
ハイクラス向けのサービスなので、収入アップや管理職ポジションの転職を成功させたい人におすすめです。
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
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公式サイト | https://www.bizreach.jp |
利用料金 | 無料 |
対応エリア | 全国、海外 |
取り扱い職種 | ITインターネット、メーカー、コンサル、サービス、マスコミ・メディア、金融、建設、商社、不動産、流通・小売など |
スカウト機能の有無 | 有 |
5位 JACリクルートメント
- 希望業種専門の担当者に対応いただけた点が良かったです。また自分の希望と提案いただける求人のマッチ率が、他のエージェントより高かった気がします。初の転職でしたが、書類のレビューから始まり、面接のコツといった細かい点までフォローいただけ、非常に親身な対応だった点も良かったです(20代 男性)
- 金融系企業への転職を希望していたので、金融系に強いとプロモーションしていたJACリクルートメントを利用した。実際に金融系の求人を多く保有していたことや、条件交渉などで企業との間に立ってもらったので良かった(30代 男性)
- 面談を繰り返し行ってもらえて、希望と合致する企業が見つけやすい(40代 男性)
「JACリクルートメント」が5位です。
JACリクルートメントはハイクラス転職の満足度が高い転職エージェントです。
JACリクルートメントでは企業と候補者を同じアドバイザーが担当するのが特徴で、企業のニーズと候補者のスキルを熟知したうえで求人紹介が行われます。
そのため「マッチ度が高い」と感じた人もいました。
一部希望に合わない条件があっても交渉してもらえるので、求人票の内容以上にマッチ度を高めることも可能です。
運営会社 | 株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント |
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公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
利用料金 | 無料 |
対応エリア | 全国 |
取り扱い職種 | 人事・労務、総務・広報、法務・知財、内部統制・監査、経理・財務、事業企画・営業企画、営業、コンサルティング、商品企画・販売促進、クリエイティブ(広告・デザイン)、WEB・アプリ・ゲーム、購買・物流・生産管理、営業アシスタント・カスタマーサービス、金融、IT(PM・SE)、技術系(機械設計・製造技術)、建築系(設計・施行管理)、土木系、メディカル・バイオ、医療・介護・福祉 |
スカウト機能の有無 | 有 |
6位 ワークポート
- 担当者がキャリアのロードマップを丁寧に作成してくれたこと(20代 男性)
- 「居住エリア付近の平均年収」「スケジュール感」「仕事内容」など転職の実態を教えてくれた(30代 女性)
- IT・Web業界の求人が豊富で、キャリアアドバイザーの対応が迅速かつ丁寧。とくに面接対策や書類添削などのサポートが充実しており、安心して転職活動を進められました(40代 男性)
「ワークポート」が6位です。
ワークポートは幅広い職種を扱う総合型の転職エージェントですが、とくにIT系に強いのが特徴。
そのためIT業界の転職でワークポートをおすすめしたいという回答もありました。
また、今回の転職に対する希望だけではなく、将来的なキャリアパスを見据えたカウンセリングが可能です。
丁寧なサポートを受けたい場合におすすめの転職エージェントと言えるでしょう。
運営会社 | 株式会社ワークポート |
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公式サイト | https://www.workport.co.jp/ |
利用料金 | 無料 |
対応エリア | 全国、海外 |
取り扱い職種 | ソフト開発・システムエンジニア系、クリエイティブ系、通信・インフラエンジニア系、ヘルプデスク・ユーザーサポート、研究、製品開発/品質・評価系、コンサルタント・プリセールス系、ゲーム制作関連、ものづくり系エンジニア、金融・保険・証券系、建設・土木・プラント・設備、不動産専門職、営業系、事務・管理系、経営企画・事業開発、マーケティング・プロモーション系、役員、販売・サービス系、物流・運輸・購買、製薬・創薬系、医療系専門職、福祉・保育・介護、未経験・第二新卒系、教員・公務員・その他専門職 |
スカウト機能の有無 | 無 |
7位 パソナキャリア
- 複数社転職エージェントとやりとりをした中で、パソナキャリアからは他にはない会社を多く紹介されたから。担当者のレベルが高かった(30代 男性)
- パソナの派遣に登録していた際に出会ったコーディネーターが好印象で、しっかりと就活したいと考えたときにもパソナキャリアに登録。派遣登録時と同様、転職に関してもコンサルタントがとても親身にヒアリングしてくださいます(30代 女性)
7位は「パソナキャリア」でした。
パソナキャリアはパソナグループの転職エージェントで、取引社数が多く、年収800万円以上の求人を豊富に扱っているのが特徴です。
パソナについては、コンサルタントの対応力について挙げた人が多くなりました。
パソナには「求職者に対応する転職コンサルタント」と「企業情報を収集するリクルーティングアドバイザー」がいるので、転職コンサルタントが求職者の対応に集中しやすいと考えられます。
運営会社 | 株式会社パソナ |
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公式サイト | https://www.pasonacareer.jp/ |
利用料金 | 無料 |
対応エリア | 全国 |
取り扱い職種 | 営業、管理・事務、IT・Webエンジニア、技術職(電気・電子・機械・化学)、クリエイティブ、マーケティング・企画、コンサルタント・士業、販売員・サービススタッフ、研究・開発(メディカル)、専門職(Web・IT・ゲーム)、専門職(金融)、専門職(不動産・建設) |
スカウト機能の有無 | 有 |

転職エージェント選びに迷ったら、まずはランキング1位の「リクルートエージェント」を選んでみてはいかがでしょうか。
大手の総合型転職エージェントなので、幅広い職種・業種・年代をターゲットにした求人を保有しており、利用者を選びません。
まず利用してみて、転職エージェントとはどのようなサービスなのか体験してみるといいでしょう。
「転職活動が思ったように進められない」「他のサービスも比較してみたい」となった時は、別の転職エージェントを検討してみてください。
【男女別】転職エージェントおすすめランキング
おすすめの転職エージェントを男女別で集計すると、以下のようになりました。
男性が選んだ転職エージェントおすすめランキング
1位「リクルートエージェント」と2位「doda」は、全体のランキングと同じ順位となっています。
同率3位は「ビズリーチ」と「JACリクルートメント」で、どちらもハイクラス向けのサービスである点が特徴です。
「求人数が豊富で選択肢が多かった」「専門的な職種を探すにはいい」という声もあり、男性は「自分が定めた条件に合う求人や、好条件の求人に出会える確率」を求める傾向にあると言えます。
スカウト機能に言及した人も多く、仕事を続けながらの転職活動を効率良く進めるための機能が充実している転職エージェントも、評価が高いとわかります。
女性が選んだ転職エージェントおすすめランキング
1位「リクルートエージェント」と2位「doda」は、全体のランキングや男性ランキングと同じです。
3位には「マイナビAGENT」が入り、男性のランキングとは結果が変わりました。
マイナビAGENTについては「担当者のヒアリング力が高い」という声が多いことから、女性の場合は、話をしっかり聞いてくれることが転職エージェント選びの基準になりやすいとわかります。
リクルートエージェントやdodaについても、「親身」「一緒に考えてくれる」「しっかり話し合えた」といったキーワードが出ています。
女性の場合は転職エージェントに共感や寄り添う姿勢を求めるとわかりました。

転職エージェントを利用する前に、自己分析をしっかりと行うようにしましょう。
どのような転職を希望しているのか、転職エージェントに何を求めるのかなどを整理しておくことで、自分に合ったサービスが選びやすくなります。
また、ジェンダーフリーの時代とはいえ、業界・職種ごとに特徴があるのも事実です。
例えば、製造業や建設業、コンサル業界は男性就業者が多い傾向にあり、特化型の転職エージェントも存在します。
女性の場合、「type女性の転職エージェント」のような女性向けサービスもあり、ライフステージの変化などに配慮した支援も受けられます。
男女別のランキングとあわせて、検討してみてください。
【年代別】転職エージェントおすすめランキング
おすすめの転職エージェントを年代別で集計すると、以下のようになりました。
20代が選んだ転職エージェントおすすめランキング
1位は「リクルートエージェント」、2位は「doda」で、若手社会人からも支持を集めていることがわかります。
3位には「マイナビAGENT」が入りました。
マイナビAGENTは20代~30代の若手向け求人も多いため、ランクインしたのだと考えられます。
また全体のコメントを見ると「初めての転職活動で不安だったが、丁寧に教えてくれた」「求人紹介より自己分析から始めましょうと言って、ペース配分してくれた」などがありました。
20代だと初めての転職になる人も多いので、優しくリードしてくれるような対応の転職エージェントだと、安心しやすいとわかります。
30代が選んだ転職エージェントおすすめランキング
1位「リクルートエージェント」と2位「doda」は、全体のランキングと変わりません。
3位には「マイナビAGENT」「ビズリーチ」「JACリクルートメント」が入りました。
30代になるとキャリアアップを目指す人も増えてくるため、「ビズリーチ」「JACリクルートメント」などのハイクラス向けサービスがランクインしたのだと考えられます。
また30代だとキャリアの方向性が明確になっている人も多いことから、「金融に強い」「管理部門に強い」など、業界・職種に強みをもつかどうかで転職エージェントを選ぶ傾向もあるとわかりました。
40代以上が選んだ転職エージェントおすすめランキング
1位「リクルートエージェント」と2位「doda」は全体のランキングと同じで、若年層からベテラン層まで幅広い人が利用して満足しているとわかりました。
3位には「ビズリーチ」が入りました。
コメントを見ると「非公開求人も含め、希望条件に合う求人を紹介してくれたこと」「理想の求人を見つけやすくなる」を挙げた人が多くなっています。
40代以上になると「家族を養うための収入など、譲れない条件」がはっきりしてくるので、まず希望の求人が見つかるかが重要だとわかります。

各年代別のランキング以外にも、それぞれの年代に特化した転職エージェントも利用してみてはいかがでしょうか。
年齢ならではのキャリアに関する不安や悩みにも対応してくれ、該当年代を必要としている企業の求人も多く保有しているからです。
とくに20代は転職市場でも需要が高く、若手特化の転職エージェントが豊富。
例えば、「ハタラクティブ」「えーかおキャリア」「ミラキャリ」などがあります。
また、20代に比べると数は多くありませんが、30代・40代のミドル世代を対象にした「ミドルの転職」のような転職エージェントも存在します。
年代特化型の転職エージェントも選択肢の一つに入れてみるといいでしょう。
転職エージェントをうまく活用するポイント
転職エージェントを利用したことがある178人に「転職エージェントをうまく活用するポイント」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位は「自分の希望を伝える(54.5%)」です。
2位「複数社に登録する(20.8%)」と答えた人も多くなりました。
3位「こまめに連絡する(15.2%)」、4位「選考対策を受ける(13.5%)」、5位「自分のスペックを正直に伝える(9.0%)」が続きます。
「希望を伝える」「スペックを伝える」など、正直に転職エージェントと向き合う人が多いとわかりました。
またこまめに連絡して情報をもらったり、選考対策を受けたりするなど、積極的に転職エージェントを使おうとする人も多いとわかります。
1位 自分の希望を伝える
- 担当者に希望条件を伝えるときは遠慮せず、思っていることは事前にはっきりと伝えておくこと。「給料は少なくても良い」とか言ってしまうと、本当に給料の低い求人を紹介される(20代 女性)
- 「自分の希望するエリア」「業種」「ポジション」を明確に伝えること(30代 男性)
- 自分の要望をできる限り詳細にお伝えすると、結果的にうまくいくと思います(40代 男性)
1位は「自分の希望を伝える」です。
転職エージェントに希望条件を伝えるとき、「自分の職務経歴で高望みしすぎていると思われるかも」と遠慮して、本当の条件を伝えられない人もいます。
しかし経験者は、希望条件はしっかり伝えるべきとアドバイスをくれました。
遠慮して希望を伝えても、希望に合わない求人をたくさん紹介されるだけだからです。
そのためエージェントとの面談前には、譲れない条件を整理しておくことをおすすめします。
2位 複数社に登録する
- ひとつのエージェントに絞らず、複数登録しておいたほうが良いです。エージェントによって紹介できる求人が異なりますし、うまくいかなかった場合に別のエージェントで補えます(20代 男性)
- 複数のエージェントに登録したほうが良いと思います。A社では紹介できないといわれた企業も、B社だと紹介してもらえることがあります(30代 女性)
- 正直担当者の当たり外れは大きい。一度目の転職ではとても良かったが、二度目の転職を考えて再度利用した際はあまり意思疎通が上手くいかず、転職活動を諦めた。複数のエージェントに登録して、自分に合う担当者を見つけることがポイントだと思う(30代 女性)
2位は「複数社に登録する」でした。
コメントにもあるように、転職エージェントの良し悪しは、会社そのものではなく「担当者の質」に左右される部分も大きいです。
そのため複数の転職エージェントに登録して、対応力の高いアドバイザーを見つけるのがいいと考える人も多くなりました。
複数社に登録しておくことで、応募できる求人が増えるメリットもあります。
3位 こまめに連絡する
- 常に連絡を取り合う(20代 女性)
- アドバイザーとのコミュニケーションをできるだけ多くすると、より適切なサポートを受けることができると思います(40代 男性)
- 担当者と密に連絡を取る。提案して頂いた求人案件が自分の理想と違っている場合には見直しを依頼したり、求人案件で不明な点があればすぐに詳細を確認したりする(50代以上 男性)
3位は「こまめに連絡する」でした。
こまめに連絡することで、より丁寧なサポートを受けられると考える人も多くなっています。
「連絡頻度が高い人は、転職への意欲が強い」と捉えてもらえるからですね。
またこまめに連絡することで情報が入ってきやすくなります。
さらに、紹介してもらった求人が希望に合わない際のフィードバックもしやすくなり、提案のマッチ度が上がりやすくなります。
4位 選考対策を受ける
- 職務経歴書についてのフィードバックを求める(30代 男性)
- 電話で面接対策をしてもらえたので、受けました(30代 女性)
- 選考が面接に進んだ場合、面接対策についてしっかりと相談すること。メールだけのやり取りではなく、オンラインあんどで面談することが望ましいです(50代以上 男性)
4位は「選考対策を受ける」となりました。
転職エージェントを利用する大きなメリットのひとつが、書類添削や面接対策を受けられることです。
自己流での対策だと客観性が欠けてしまったり、採用側企業の意図がわからなくて困ったりすることがあるからですね。
採用側企業とつながりの深い転職エージェントにサポートしてもらえば、「想定問答集」「実際に出た質問例」をもらえるなど、対策がスムーズに進みます。
5位 自分のスペックを正直に伝える
- 知らない人に自分のことを話すのは抵抗がある人もいると思うが、真剣に考えている転職であれば、より具体的に自分自身のことを伝えると良いと思う(20代 女性)
- 担当に資格や特技をしっかり伝える(30代 男性)
- 自身のスキルや職歴を再整理しエージェントにしっかり伝え、希望条件と乖離しないようにする(30代 男性)
「自分のスペックを正直に伝える」が5位です。
職歴やスキル・資格を正直に伝えることで、自分に合う求人を紹介してもらいやすくなります。
自己評価が低すぎると収入アップにつながらない可能性がありますし、誇張して伝えると入社後についていけなくて困ることもあります。
転職エージェントに伝えたことが直接企業に伝わるわけではないので、転職エージェントには正直に伝えて大丈夫です。

転職エージェントを利用する際、自分の希望を伝えることは重要ポイントですが、「自分は何がやりたいのか」「何を重視するのか」が明確でないと、的確なサポートが受けられないことにも。
そこでおすすめなのが、事前に自己分析を行い、自分の希望を整理しておくことです。
希望が曖昧だと、転職エージェントに流されてしまう可能性もあります。
もし自己分析の方法がわからない場合は、無料で利用できる「リクナビNEXTのグッドポイント診断」や「16Personalities」といった自己分析ツールを試してみるのもおすすめです。
また、「キャリアの方向性をじっくり考えたい」という場合は、キャリアコーチングサービスの「キャリート」などを活用してみてはいかがでしょうか。
転職エージェントを利用する際のおすすめポイント
転職エージェントを利用したことがある174人に、「転職エージェントを利用する際のおすすめポイント」をアンケート調査。
- 調査対象:転職エージェントを利用したことがある方
- 調査期間:2025年5月19日~29日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:174人
いただいた回答をまとめた結果は次の通りです。
1位は「職務経歴書の添削や面接対策をしてもらえる(32.7%)」です。
2位にランクインしたのは「非公開求人や自分では見つけられない求人と出会える(24.1%)」でした。
3位が「希望や適性に合った求人を紹介してもらえる(18.9%)」、4位「親身に寄り添いながら相談にのってくれる(12.6%)」と続きます。
5位は「自己分析のサポートで自分の強みや適性を理解できる(10.9%)」という結果に。
いずれもキャリアアドバイザーの手厚いサポートが評価されており、転職エージェントならではのサービスの強みが明らかになりました。
アンケート結果から、転職エージェントの利用がおすすめなのは、以下に該当する人です。
- 初めての転職活動で応募書類の作成方法や面接対策が不安な人
- 書類選考は通過するけれど面接がうまくいかない人
- 表には出てこない求人に出会えるチャンスが欲しい人
- 転職活動に関する不安や悩みを誰かに相談したい人
- 自身の強みや適性に合った仕事を知りたい人
転職エージェントの利用は、さまざまな不安や悩みを解消しながら、満足度の高い転職を実現するための心強いサポートになるでしょう。
転職エージェントを利用する際のイマイチなポイント
転職エージェントを利用しても、決してすべての人が満足できるわけではありません。
良い部分もあれば、イマイチと感じるケースもあります。
そこで、転職エージェントを利用したことがある174人に、「転職エージェントを利用するイマイチなポイント」についても聞いてみました。
1位は「希望と合わない求人紹介(24.7%)」です。
少し差をつけて、2位は「強引な提案やプレッシャーをかけられる(14.3%)」、3位は「連絡が多い・しつこい(12.0%)」と続きます。
4位は同率で「担当者とコミュニケーションがスムーズに取れない(9.7%)」と「求人の選択肢が少ない(9.7%)」、5位は「担当者の提案やサポートの内容が物足りない(8.6%)」でした。
上位の多くが、キャリアアドバイザーの対応や提案に関する不満であることがわかります。
興味深いのが、上位5位には入らなかったものの、「特にない(6.8%)」という回答が6位に入っていることです。
担当者との相性やサポートの質によって、満足度に大きな差が出ることを示していると考えられます。
転職エージェントにはイマイチな部分もありますが、プラスになる部分も大きいので、メリット・デメリットを理解した上で利用するのがおすすめです。
担当者の良し悪しによって、転職エージェントの印象が変わることはあるものの、上手に使いこなせばイマイチな部分をプラスに変えることも可能です。
次の章では、転職エージェントをうまく活用するためのポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
一定期間空ければ選考に落ちた企業にも再応募できる
一般的には3~6か月程度空ければ、選考に落ちた企業への再応募は可能です。
企業側も応募者の成長や状況の変化を確認するために、ある程度の期間を必要とするからです。
再応募する際には、前回の選考から学んだこと、その後のスキルアップや経験の積み重ねを明確に示せる状態になっているといいでしょう。
一例として、次のように具体的な成長ポイントを示せると再選考に進みやすくなります。
- 「前回は〇〇のスキルが足りないと言われたので、関連の資格を取得した」
- 「前回より責任のある業務を担当するようになった」
また、同じ職種・ポジションではなく、自分のスキルや経験により合った別のポジションに応募するという選択肢も検討するとよいでしょう。
転職エージェントを通じての再応募の場合、担当者から企業の採用状況や、あなたが合格する可能性について事前に情報を得られることもあります。
再応募を検討する場合は、前回の選考から何が変わったのかを明確にし、転職エージェントとも相談したうえで、適切なタイミングで挑戦することをおすすめします。
リクルートエージェントの公式サイトの記事内にも「不採用になった企業に再応募していい?再チャレンジのやり方・注意点を紹介」が掲載されているので、ぜひ確認してみてください。
転職エージェントを利用する際のよくある質問と回答
転職エージェントを利用する際のよくある質問と回答を紹介します。
わからないことがあったら、担当者に確認するようにしてください。
- 【自己分析】:「強み・弱み」「これまでの成果」「転職理由」を明確にしておく
- 【希望条件の整理】:「業種・職種」「勤務地」「年収」「働き方」など、優先順位をつけて整理しておく
- 【職務経歴書の準備】:今までの職歴や担当業務がまとめられたメモを準備する
- 【質問リストの作成】:「転職市場での自分の市場価値」「業界の動向」など、聞きたいことをリストにまとめておく
上記のことを事前に準備をしておくことで、限られた面談時間を有意義に使え、より自分に合った求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
転職エージェントの面談は、面接ではないため、緊張する必要はありません。
ただし、事前に準備することでミスマッチを防ぎ、スムーズな面談が期待できますよ。
転職活動期間は、次のようなことを行います。
- 求人探し
- 求人に応募
- 面接
- 内定
- 退職手続き
上記のことを行うと3~6ヶ月の期間が必要になることが多いです。
登録から内定獲得までの期間は、希望条件や市場価値、業界によって大きく異なります。
具体例として、IT業界や営業職など人材ニーズの高い職種では、1~2ヶ月で内定が出ることもありますが、専門性の高い職種や管理職では半年以上かかることもあります。
また、年収アップを強く希望する場合や、業界・職種の未経験への転職を目指す場合は、条件に合う求人が見つかるまでに時間がかかりやすいです。
そのため、より長期間の利用になることが多いでしょう。
加えて、転職の繁忙期(1~3月、7~9月)は求人数が増えるため、合わせて活動するとスムーズです。
転職活動を始める際は、余裕をもって3~6ヶ月程度の期間を見込んで計画を立てるようにしましょう。
無断キャンセルは転職エージェントと企業の信頼関係を損ね、あなた自身の評価も下がってしまうからです。
無断でキャンセルすると、担当者はあなたの転職に対する本気度を疑い、良い求人を紹介してくれなくなる可能性があります。
また、転職エージェントは企業と太いパイプを持っているため、無断キャンセルの情報が業界内で共有されることもあります。
情報が共有されてしまうと、他の転職エージェントからの支援も受けにくくなるリスクも。
もし面接に行きたくない理由があるなら、率直に担当者に伝えてみることで、より自分に合った求人を紹介してもらえるきっかけにもなります。
たとえば、「求人票と実際の仕事内容が違うと感じた」「別の企業から内定が出た」など、正当な理由であれば理解を示してくれるでしょう。
面接に行けなくなった場合は必ず早めに連絡し、理由を丁寧に説明することで、転職エージェントとの関係悪化も防げ、以降も利用しやすい環境が作れますよ。
単に「興味がない」と断るだけでは、担当者はあなたの本当の希望を理解できず、ミスマッチが続く可能性は高いからです。
具体的には、「この求人は〇〇の点が自分の希望と合わないため、応募は見送りたい」と具体的な理由を伝えましょう。
たとえば、「通勤時間が長すぎる」「業務内容が自分のキャリアプランと合わない」など、できるだけ具体的に説明することで、担当者はあなたの優先順位を理解できます。
また、断る際は「ただ、〇〇のような条件であれば検討したい」と、ポジティブな言い回しで希望を伝えると、関係性を損なわずに済みます。
何度説明しても希望に合わない求人ばかり紹介される場合は、担当者の変更を依頼するか、別の転職エージェントも並行して利用することを検討しましょう。
希望に合わない求人を断る際は、具体的な理由と共に自分の希望条件を再度明確に伝え、建設的な対話を心がけるようにしてください。
転職エージェントは内定状況を把握することで、残りの選考企業との調整や入社時期の交渉を適切に行えるからです。
内定をもらった際には、「〇〇社から内定をいただきました」と伝えたうえで、その内定先の入社時期や条件、どちらの企業に入社したいかなど自分の心情を正直に伝えましょう。
具体例として、「すでに内定をもらいましたが、現在選考中の〇〇社の方が第一志望なので、もう少し結果を待ちたい」と伝えれば、担当者は選考のスピードアップを企業に働きかけられます。
また、逆に「内定先に入社する意向が強い」場合は、他の選考中の企業には早めに辞退の連絡を入れてもらうことが双方にとって誠実な対応です。
内定先との条件交渉に悩んでいる場合は、担当者に相談すると適切なアドバイスがもらえることも多いです。
内定獲得時は情報を隠さず早めに担当者と共有し、今後の対応について相談するようにしましょう。